昨年度の大会テーマ「こころーからだーくらしをつなぐ」では私たちが今日において直面する様々な危機の根底に見いだされる人と人、人と自然の「分断」について、人体科学会に継承されてきた総合的知に基づいて、人と人をつなぐコミュニティ・暮らしという観点から考えました。今年度は昨年度に引き続き、人と自然、人と人との関わりについて、「こころーからだ一大地のかかわり」に焦点を当て、様々な危機時代を生きる私たち人間について改めて問う機会としたいと思います。

 私たち人間は、豊かな恵みをもたらす母なる「大地」に手を加え、耕すことを通して大地との深い関わりを築いてきました。こうした自然と人間のかかわりは、「人としてどのように生きるか」という生き方としての問いへとつながってきます。この倫理的問いは、本学会創立者である湯浅泰雄の思想の核とも言えますが、今回は湯浅泰雄の父である湯浅眞生の「人間の発見」に見いだされる根源的な生命力の「はたらき」を手がかりに、現代のさまざまな危機を「生き抜く」人間のワザやチカラについて考えてみたいと思います。

 今年度の大会が豊かな大地と自然に恵まれた長野において開催できることに強い縁を感じております。 この大会を通して、本学会の使命である「人間の本質の探究と、将来の世界における思想的理念を求めてゆくこと」の契機となれば幸いです。

日時 : 2025年12月13日(土)・14日(日)

会場 : 清泉大学長野駅東口キャンパス (長野県長野市栗田2277)

大会テーマ:

『こころーからだ一大地のかかわり:危機の時代における「人間の発見」』

参加申込

下記のURLからフォームにアクセスし、お名前、連絡先、会員・非会員等をご記入ください。

https://forms.gle/uj4tQH2uxFFLP7Xh9

  • 参加申込〆切 10月30日
  • 参加費:会員3,000円、学生(会員・非会員) 1,000円、非会員4,000円

プログラム (予定)

  • 2025年12月13日(土)

  AM 研究発表・体験発表

  PM ○シンポジウム 基調講演

  • 2025年12月14日(日)

  AM ○会員企画セッション (ワークショップ)

  会員総会・湯浅賞授賞式

※大会テーマに関する基調講演を本学会理事の渡邉学先生にお願いしています。シンポジウム(能登学からみる危機を生き抜く力と「縁」 パワメント(仮)は、外部から小西堅吾先生(京都大学人と社会の未来研究院)、井川裕覚先生(淑徳大学アジア国際社会福祉研究所)に報告をお願いしています。

研究発表・体験発表・会員企画セッションの演題募集について

発表を希望される方は、8月31日(日)までに、氏名、所属、発表希望の種類(研究・体験・企画)、演題名、400字程度の要旨を、下記の大会事務局のメールまでお送りください。 実行委員会にて採否を決定させて頂き、発表採択者には、抄録提出および発表時間などの詳細な内容を追ってご連絡させていただきます。会員(学術・一般)の皆様、奮ってご応募ください。